入山届
入山届は義務ではありませんが、何があるかわからない山で、遭難や事故があった際の手掛かりとなるため、なるべく記入しましょう。
入山届以外にも家族や知人に、山に登る予定を伝えておくと、何かあった時に助けを呼んでもらったり、すぐ安否確認ができて安心です。
7〜8合目
やぶのトンネルの様な木の階段が続きます。
視界は良くありませんが「となりのトトロ」に出てくる様なトンネルを通っている感覚になります。
草木や虫にかぶれてしまう方は長袖やジャンパーを羽織っておくとよいです。
また、場所によっては木の階段が崩れている箇所もあるため、足の踏み外しや転倒に注意が必要です。
展望スペース
木のトンネルを抜けると少し視界が開けて、ベンチなどがある休憩スペースがあります。
ここまで来ると支笏湖も見えるので、体調が悪かったり膝などが痛む方はここまでくるだけでも十分に山の景色が楽しめるためオススメです!
8〜9合目
低木林を抜け、砂利道の草原地帯入っていきます。
山肌も見え始めとても視界が開けるので、晴れていれば、苫小牧、支笏湖、風不死岳を眺めながら登ることが出来ます。
この日は苫小牧全域曇だったため、雲海になっており、これはこれで綺麗な眺めでした。
9合目分岐点
目の前に樽前山の溶岩ドームがどん!と現れた所が分岐点となっており、右は頂上、左は西山方面となってます。
今回は最短で頂上にいくコースなので、看板を右に進んでいきます。
9合目〜頂上
左手に煙を上げる溶岩ドーム見ながら頂上まで上がっていきます。
傾斜が強くなり、火山灰と砂利とで滑り、足元がとても悪くなります。
足を置いたら一度体重を軽くかけてみて、滑らなければ踏み込むように登ると、比較的登りやすいです。
滑った跡がある箇所はまた滑りやすいので、そういう場所は避けながら進むと安全です。
頂上
滑るすべる大変な斜面を登り切ると樽前山山頂に着きます!
苫小牧市、支笏湖、風不死岳、溶岩ドーム、山の裾まで見渡すことができ、青と緑と白のコントラストは絶景です!
頂上で休憩するのもいいですが、遮るものがなく風が直接当たるため、少しへりまで下がった所で絶景を見ながら休むのがオススメです!
散々登ってきて体は暑いですが、山頂は寒く、汗が冷えると筋肉が動かなくなるため、まずジャンパーを着てから絶景を楽しみましょう!
登山初めての方には大変な道のりかもしれませんが、日常生活でこの景色は絶対見られないため、一度で良いので、樽前山で登山をしてみて頂きたいです!
下り
先程、登って来た道を戻るのが一番わかりやすい帰路です。
登って来た時にある程度道のりがわかっているため、ペース配分もしやすく、行きとは違う景色を楽しめるためオススメです!
自分が頑張って登ってきた道のりを噛み締めながら下りるのも登山のいいところかな、と思います。
下山
無事下山したら、入山届に下山時刻を記入します。
下山時刻を書き忘れると管理人さん等を不安にさせてしまうことがあるため、下山で疲れていますが忘れずに記入しましょう。
ゆのみの湯
樽前山7合目登山口から苫小牧方面におりて車で 分ほどのところに天然温泉ゆのみの湯というところがあり、泉質と露天風呂の雰囲気がとても好きで、アフターケアも兼ねて登山の帰りにはよく行きます。
私は内風呂→露天風呂→サウナ→水風呂→露天風呂の順番で、温熱による血流促進と冷却による筋肉のアイシングで疲労回復と筋肉痛軽減をしています。
※サウナ・水風呂は疲労回復効果は絶大ですが、心臓に大きな負担を与えるため、心機能が弱い方は控えましょう。
気をつけて欲しいポイント
山の難易度を選べば、誰でも手軽に楽しめる登山ですが、何かあったとき救助が難しい点があるのも事実です。
安全に登山を楽しんでいただきたいが故に、最低限次の3つは注意してもらえると幸いです。
防寒防雨と飲食料
たとえ軽くても持ち物を持って長い時間登っていると、体に多くの負担をかけます。
カメラや折りたたみ椅子などを持っていきたい気持ちはわかりますが、最初のうちは生死に関わる防寒防雨用品と飲食料を最優先に軽量化を目指すことをオススメします。
慣れてきたら防寒防雨と飲食料を備えた上で山の難易度に合わせて、持っていくものを選んで登山の楽しみ方を増やしていきましょう。
水分・栄養と睡眠
マラソンと同じで登山も長い時間動き続けることになるので、気をつけていないと脱水やカロリー不足で、足をつったり、体が動き辛くなることが多々あります。
前日にしっかり食べて飲んでおくことも大切ですが、一日に吸収できる水分と栄養には限りがあるため、登山の予定が決まったら、一週間前ぐらいから体に水分と栄養を蓄えることを意識して生活することをオススメします。
睡眠不足も当日の山登りに大きく影響するため、こちらもしっかりと寝て休息を取った上で登りましょう。
退く勇気
登山ではせっかくここまで来たのだから多少トラブルがあっても頂上まで行きたいという意気込みがいっぱい湧きますが、事故が起きてしまったときのことを考慮すると、登りたい意気込みよりも退く勇気の方が大切になります。
天気の悪い日やあやふやな道で遭難しかけたこともある私なので、身にしみてお伝えすることができるのですが、命さえあれば山はそこで待っていてくれます。
楽しむためにも無理なく安全にチャレンジしていただけると幸いです。
「登らなきゃ見れない景色」
ものすごく当たり前ですが、山頂からの景色は登った人しか見れず、車や電車では行けない場所です。
とてもシンプルですが一生懸命、頑張って登って、手に入れた景色は写真や動画では味わえない絶景そのものです。
日常生活では体験できない登った人にのみ与えられるご褒美が、登山の醍醐味だと思います!
「必死に頑張った先にある爽快感」
標高が高い低い、難易度が高い低い、どんな山であれ、登っているとしんどい時が必ずあります。
しかし、そこをなんとか踏ん張って歩みを止めずに登り続ければ、必ず頂上は来ます。
日常生活であれやこれや悩んだり迷ったりしていても、登山で必死になって登っているといつの間にか小さなことに思えてきて、ものすごく思考がスッキリします。
余計なものを背負っては山頂に行けないのが登山の好きなところです!
なので、みなさんも行き詰まった時や悩んだ時はちょっと山に登ってみて、大自然に触れてリフレッシュしてもらえると嬉しいです!
おわりに
7合目まで車で行け、少し登ると本格的な山の景色が見られ、登山客が多くトラブルが起きた際にも助けてもらえる確率が高い樽前山は、これから登山を始めたい方や初心者の方にうってつけの素敵な山です!
今回は登山初めての方向けに一番スタンダードなコースを紹介しましたが、樽前山は、風不死岳方面の下山コース、西山経由の溶岩ドーム一周コース、風不死岳縦走(2つの山をかける)コースなど、登山者のレベルによって難易度が変えられます。
登山の目的や一緒にいくメンバーによって自由に難易度を合わせられるのも樽前山の魅力的なところなので、まずはぜひ一度、今回のスタンダードコースを登って登山の世界を味わってみてください!
みなさんの人生が少しでも楽しいものになりますように!
参考書籍
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