映画「思い出のマーニー」感想

映画

もうすでに「思い出のマーニー」を観た方へ。

みなさんの感想はどうでしたか?

一番好きなシーン

私の一番好きなシーンは、やはり、おばあちゃんになったマーニーが杏奈に子守唄を歌いながら思い出話をする場面です。

マーニーの正体が赤ちゃんのとき聞かされていたおばあちゃんの記憶だったとわかったとき、記憶の中でマーニーとしてずっと杏奈を支え続けていたおばあちゃんの愛に、本当に涙が溢れ感動しました。

おばあちゃん自身も大変な人生を送っており、両親を失ってしまい、いずれ一人になる杏奈に少しでも寂しい思いをさせまいと、子守唄や昔話を優しく詠う姿は愛そのものだなぁと感じました。

最終的に杏奈もおばあちゃんの真実と愛されていたこと知り、今までのわだかまりがすぅっと消え素直になったように見え、おばあちゃんの愛がちゃんと届いたのだと思いました。

巧妙で秀逸なタイトル

全ての真実を知り、「思い出のマーニー」というタイトルを振り返ったとき、これほど映画の内容を的確に表しているにも関わらず、初めて見る人には悟られない作品タイトルはすごいなと思いました。

詳細に表すならば「杏奈の記憶の中のマーニー」なのでしょうが、「思い出の」にすることでファンタジー感も出てかつどんぴしゃに映画の内容を表せているので、本当に秀逸だなと思いました。

付かず離れずの距離感

杏奈の成長を見ていて感じたのが、釧路のおじさんおばさんの付かず離れずの対応が、愛ゆえにですが、今までおばちゃんに過保護にされてきた杏奈にとってよかったのかな、ということです。

釧路への療養なのに返信用のはがきまで用意して安否を心配するおばちゃんに対して、知らない土地に一人で出かけようとしたり、しているにも関わらず軽く「いってらっしゃい」と放任するおばさんには杏奈も驚いていたと思います。

また、甘やかすことなくおつかいや畑仕事、食事の準備などの手伝いも当たり前にさせていました。

ただ、「太っちょ豚」の件や道で倒れていた際などは、絶対的に杏奈の味方で優しく接しており、子育てを終えたお母さんの貫禄と愛を感じました。

親や兄弟だとどうしてもおせっかいばかりになってしまいますが、親しくても適度な距離が大切だなと思いました。

まとめ

問題を抱えてひねくれ冷たい言葉を言ってしまう場面などもありますが、それを含めてマーニーと過ごす時間や真実を知って成長する杏奈の姿は、見ていてほっこりします。

真実を知った上で、観た三度目の今回も新たな伏線に気づいたところもあるので、ぜひみなさんももう一度、マーニーと思い出の世界を旅してみてはいかがでしょうか?

みなさんの人生が少しでも楽しいものになりますように!

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